ミニッツ フロントサス ステンレスキングピンに取り替え
ミニッツの2台とも、フロントサスの動きが滑らかでないことが分かり、オプションパーツでキングピンをステンレス製に取り替えました。
細かな作業なので、取り替えに30分以上かかってしまいました。 用意したのはこちらです。
1 ボールエンドリーマー 4.8mm
2 ステンレスキングピン2本入り2組
次の画像はボールエンドリーマー 4.8mm
キングピンの先端にあるボールの直径は4.7mmです。 ロワアームのキングピンが入る穴を広げます。
ステンレスキングピン 触るとスベスベしています。
アップです。 先端のボルトを締め込んでいくことで、穴の直径を大きくできます。
ステンレスキングピン
取り替えの説明書がキングピンに同梱されていました。 絵が小さいのである程度の年令になると見えません。
なので拡大しました。 これでだいたいの様子を頭に入れておきます。
ボディーマウントも外しておきました。
1.タイヤを外します。
2.キングピンの先端にある樹脂製のC型の留め具を外します。なくさないように注意。
3.アッパーアーム取り付けボルトを外します。
これでアッパーアームが外れ、ナックルがキングピンから抜けます。
4.ナックルがキングピンから抜けると、ナックルを挟むように上下にワッシャーがあるので、なくさないように注意します。
5.このときにサススプリングが外れるので、これもなくさないようにします。
6.もとのキングピンをロワアームから抜き、ステンレス製のキングピンを入れるのですが、その前にボールエンドリーマーで穴を広げておきます。
ロワアームは樹脂製なので、変形させないように手加減してリーマーを差し込み、グリグリと全方向に回します。
樹脂なので、ある程度元に戻ろうとしますから、本当は10分ほど差し込んだままにしておいた方が良いのかも知れません。
流れが前後しますが、これがキングピンを取り替える前の状態です。
キングピンの先端のC型のワッシャーがくせ者です。
C型のワッシャをー外すと全部取れます。ナックルの上下にある小さなワッシャーをなくさないように注意です。
車軸に巻き付いている糸くずやホコリをきれいに取り除きます。
ボールエンドリーマーで穴を広げたあとの状態です。これは肉眼では見えません。
ロワアームのキングピンを受ける部分がささくれていますし、ロワアームのフチにも傷があります。
正直言ってこれでは、大して滑らかにはならないように思います。傷を付けないようにリーマーを差し込まなくてはなりません。樹脂部品ではこれ以上の精度は無理かも。
ステンレスキングピンを差し込んだところです。スムーズではありますが、ユルユルにしすぎるとまずいです。ステンレスキングピンを差し込んだら、逆の順に組んでいきます。
ナックルは前後があります。
タイロッドに差し込む方が後方です。
上下のワッシャーを忘れないように。
アッパーアームをキングピンに差し込んだら、先にアッパーアームを長いボルトで止めてしまったほうが作業しやすいです。
ついでC型の留め具を差し込みます。 一番手間取ったのがC型のワッシャーを差し込むところです。
右フロント側はわりとすんなり入りましたが、左フロント側は入れるのに30分はかかりました。
ピンセットでは力が入らず押し込めません。押し込むにはかなりの力が必要です。
指先で持って位置を合わせたら押し込むといいです。 滑るのでピンセットなどは使わないほうがいいと思います。
飛ばしてしまったら見つからないかも知れません。 組み立てが完了しました。 サスの動きは。。。
こちらはR8の方
こちらは86の方
明らかに以前よりはスムーズになったのが分かります。 でも、ゴリゴリ感は少し残っていますね。
【PS】 ※ 構造的な課題が大きいように思います。
アッパーアームだけが動いて、ロワアームは固定です。上下とも動くダブルウィッシュボーンか、アームは固定でナックルだけが上下に動くストラット方式のほうがきっとスムーズだと思います。
アッパーアームも短すぎだと思います。 ステアリングを切った状態でスムーズに動くのが望ましいですね。
午後からはヨメが帰ってくるので試験走行は明日です。 楽しみ!