エアロアールシーのステアリングを直しました
エアロアールシーは動くようになったけれど、ステアリングが切れないので曲がってくれません。
原因はわかっているので調整してみました。
ステアリングモーターの軸には遠心クラッチ機構がついていて、ラック&ピニオンでタイロッドを動かし、前輪のかじを切ります。
このクラッチ機構が滑るのでタイロッドが動いてくれないのです。
ピニオンのついたクラッチカバーを外すと、中に円盤とU字型のクラッチ板が2個見えます。
遠心力でこのクラッチ板を外側にあるクラッチカバーに押し付けることで動力をクラッチカバーに伝えています。
U字型のクラッチ板の外周に薄い両面テープを貼り、両面テープの外側には薄紙を貼ります。はみ出たところはハサミで切り落としてしまいます。
ここで一旦、ステアリングモーターをシャシーに収めて左右のカジを打ってみます。シャシーを床において前輪のステアリングが切れればオーケーです。
ただし、カジを切ったときにステアリングモーターが止まるようではクラッチが効きすぎています。その時はクラッチ板に貼った両面テープを更に薄いものに取り替えます。
両面テープは昔ダイソーで買った手持ちの一番薄いものを使いました。ステアリングを切ったときにクラッチが働いて、ステアリングモーターが回っていれば完成です。
右はOKです。
左もOKです。ちゃんとタイロッドが一杯まで動いているのが分かります。
ステアリングが直ると面白いほど左右に曲がるようになりました。
ご覧のとおり、ステアリングも前進後退もプロポーショナル(比例制御)ではなく、スイッチのON・OFFのみです。
なのでステアリングを切ったあとの中央に戻すのは線バネを使っています。これが弱いのかなかなかニュートラル位置に戻ってくれません。
右に切ったあと直進するときは、わずかに左に当て舵を打つような感覚で操作します。
これが今度は左に曲がろうとするので、さらに右に当て舵を打つと蛇行してしまいます。エアロアールシーや安価なファーストミニッツの弱点です。
曲がったあとの直進だけを言うなら、初心者には操作が難しく初心者向けではありません。
それから、スピードもかなり出るので、走らせるスペースとしては最低でも1.8m×3.6mくらいはあったほうがいいです。
フローリングだと発進時にホイールスピンを起こしますし、ステアリングを切って前進ボタンを押すと簡単にスピンしてしまいます。
ある程度慣れれば面白いです。
でも操作は思い通りには行きません。ミニッツが欲しくなりました。
次は走行動画をお見せします。